黒戸尾根〜甲斐駒ヶ岳〜仙丈ヶ岳
海の日3連休に、南アルプスの北部を歩いてきました。
山に登るようになってから海の日の連休が好天予報になったのはたぶん初めてです。その分どこも混雑必至。電車とバスを乗り継ぐアクセスの山だと登山開始前に疲れてしまいそうなので、毎日あるぺん号の夜行で直接登山口の駒ヶ岳神社まで行ける日本三大急登黒戸尾根にチャレンジすることにしました。
スタートは午前3時半過ぎ。日の出までは約1時間、ヘッドライトの灯りで歩きます。ちなみにヘッドライトはブラックダイヤモンドの最大300ルーメンくらいのやつ。走らないので明るさは十分でした。
明るくなった頃に笹の平分岐点に到着。ここから山頂まであとコースタイム7時間…ただ、しばらくは緩めの傾斜が続きます。
五号目あたりからは鎖場やハシゴが連続して現れます。しっかりと整備されているので難易度は高くないのですが、距離は長いので体力勝負です。でもキツさでいうと体が温まってない序盤からグイッと登らされる埼玉側からアプローチする奥秩父の山々や中央本線沿いの駅から登れる山の方がキツいような気がしました。
七丈小屋を過ぎると展望が開けてきます。黒戸尾根についてネットで下調べした時にたくさん見た二本の剣と鳳凰三山、その後方に富士山も。
ここまで来ると山頂まであと少しです。このルートを選んで良かったのは、鎖場や岩場が多いコースにつきものの渋滞がまったく無かった事。トレイルランナー、スピードハイカー、二日間でじっくり歩く人が序盤の樹林帯でうまい具合に分かれたのだと思います。
というわけで登頂。甲斐駒は2度目です。広い山頂で時間帯も少し早かったので混雑していなくて良かったです。おにぎりを齧りつつのんびり休憩。
明日歩く予定の仙丈ヶ岳。ゆったりとしていてとても好きな山容です。数年前に1日目に甲斐駒、2日目に仙丈を登る予定で北沢峠に入ったのですが、2日目に雨が降ってしまい諦めて帰ったので今回は是非登りたいです。
かっこいい甲斐駒。下山は仙水峠を経由して北沢峠まで。記憶より登り返しがキツくて疲れました。仙水小屋の水が冷たくてめちゃくちゃ美味しかったです。南アルプスは水が豊富で最高。
正午頃に北沢峠のテント場に到着。覚悟していた以上の混みっぷりです。上下二段のサイトだと思っていたのですが、さらに奥の沢沿いまでびっしりとテントで溢れていました。なんとか隙間を探そうとうろついていたら、マットの空気を抜いている人を発見!聞いてみたらやはり今日帰る方だそうで撤収した場所に張らせてもらいました。ラッキー!昼寝→ご飯→たぶん19時台には就寝。
翌日は夜中1時半には目が覚めてしまったので、お湯を沸かしてゆっくり朝食?計画よりも1時間くらい早く3時過ぎに登山スタート。
ちょうど樹林帯を抜けた頃に空が明るくなってきて、小仙丈ヶ岳付近でご来光待ち。とても綺麗でした。
朝焼けに染まる富士山・北岳・間ノ岳、日本の標高ナンバー3です。この辺からだと北岳が結構尖って見えます。北岳〜間ノ岳はとても好きなのでまた歩きたいなあ。
綺麗なカール地形と最高の稜線。こういう場所を早朝に歩くのは本当に気持ちが良いです。
仙丈ヶ岳登頂です。しばらくは山頂貸切。標識も素敵です。
北アルプスもバッチリ見えました。きっとこの日はあちらも大盛況でしょう。
帰りは仙丈小屋〜馬ノ背ヒュッテ経由で下山。馬ノ背ヒュッテで手ぬぐいを購入しました。登ってくる人がワンサカいて待ち時間が結構かかりましたが、スタートが早かったので乗りたかったバスには余裕で間に合ったので良かったです。
甲府駅でおざら(冷やしほうとう)を食べてから銭湯に入って帰りました。