雲ノ平〜水晶岳〜赤牛岳〜平の渡し〜五色ヶ原
2019年9月の連休に未訪だった北アルプスの赤牛岳へ行ってきました。
アクセスは毎日あるぺん号で新穂高から。3列シートのバスはすぐに満席になってしまいますが、4列スタンダードなら直前でも予約可能でした。
小池新道を登りに使うのは初めて。鏡平でコーラ休憩して、まずは双六小屋を目指します。
4時間弱で双六小屋到着、3連休初日の午前9時半なのでテントはまだ少ないですが、きっとこの日は満杯になったことでしょう。
朝早めからやっている軽食。かた焼きそばを注文。以前食べた時よりもみそ汁が具沢山になった気がします。
双六〜三俣方面に進むには稜線・中道・巻道と3種類のコースがありますが、時間もたっぷりあるので稜線コースを選択。この辺りは何度も歩いていますが双六の山頂を踏むのは2度目でした。
続けて三俣蓮華岳。正面に今年のお盆に登った鷲羽岳が見えました。
三俣山荘から黒部源流方面へ下って、今日の宿泊地雲ノ平キャンプ場を目指します。
ライチョウが登山道をトコトコ横切っていて危うく踏みそうになりました。保護色。
雲ノ平キャンプ場到着。まだ正規のスペースにテントを張れそうで一安心です。
すぐ横を小川が流れていて増水注意な場所ですが、今日は大丈夫でしょう。石積みを少し補強して幕営。
今回の我が家はヘリテイジストックシェルター。狭いは狭いですが、総合的な軽さと設営スペースを選ばないところはかなりのアドバンテージだと思います。現行モデルは通気口もあるので結露もあまり気になりませんでした。
2日目は午前3時行動開始。水晶岳でちょうど日の出くらい。遠くに富士山も綺麗に見えました。
いざ赤牛岳を目指します。良い稜線だ。北アルプスでも表銀座などのドメジャールートと比べると、ハイマツの入り口が狭くて分かり難かったりはしますが、人が少なく(奥黒部ヒュッテまで追い抜き2人、すれ違い4人くらい)歩きやすい道でした。
やったー!赤牛岳登頂です。山頂には逆方向から来ていた方がひとりだけ休憩中でした。連休ど真ん中なのに狙い通り少なくて良かったです。
アルファ米おにぎりと柿の種を補給して10分ほど休憩、読売新道を下っていきます。
読売新道は湿っていて滑りやすい路面状況や倒木などに少し気を使いますが、ほぼ登り返しのない下りっぱなしルートなので大体予定通りに歩けました。
赤牛から2時間半ほどで奥黒部ヒュッテに到着。雰囲気の良い小屋でした。珍しくジンジャーエールがあったので購入。
平の渡し舟を目指して沢沿いを進みます。舟は大体2時間に1本。ハシゴも多くて急げる道ではない事は分かっていたので時間に少し余裕を持って計画しました。
結果的には他の道と同じくらいの短縮率で歩けたので40分待って予定通り12時20分発の便に乗れました。
実は今回の山行で一番楽しみにしていた渡し舟での黒部湖横断(無料)。山旅感がグッと増してオススメです。定員12名のところ船員3名、乗客8名の計11名。もし、満員でも折り返しで運行してくれるそうです。
対岸の平乃小屋に到着。軽食メニューの掲示はありませんでしたが、牛丼が注文できました。小鉢が嬉しい。他の乗客はここで泊まりかロッジくろよんに下る人。僕は五色ヶ原まで1000mの登り返しが待っているので栄養補給。泊まりの団体さんに応援をいただき再スタート。
蒸し暑い午後の樹林帯を抜けて五色ヶ原に到着。牛丼パワーで乗り切れました。五色ヶ原キャンプ場は予想通りスペースにまだ余裕ありました。
3日目は立山一ノ越を経由して黒部ダムまで人力下山するルート。またもや朝3時スタートで8時半の電気バスに乗る計画。
月明かりに浮かぶ鬼岳のシルエット。名前の由来がよく分かりました。
日の出の頃はガスが立ち込めていましたが富山側から徐々に晴れてきました。
東一ノ越。雲間から光が溢れて山並みと緑、ダム湖のコントラストが美しかったです。
ただし黒部ダムまでの下山ルートはロープウェイやケーブルカーが通っている道ですので、わざわざ歩く人間は少なく荒廃ぎみ、この日は誰とも会いませんでした。
無事黒部ダムまで下山できました。ここから扇沢駅まで電気バス→路線バスで大町温泉郷(入浴)→信濃大町→松本→新宿といういつものコースで帰宅しました。
3日間とも雨に降られず、去年の夏休みに計画していたものの天候悪化で断念した赤牛岳と平の渡しを静かに堪能できた山旅でした。